在宅療養支援診療所が平成18年に新設された年に開業してから早10年以上が経過しました。開業当初は末期がんの方などを在宅で診ていく体制がまだ不十分で在宅療養支援診療所も足りない状況でしたが、現在は地域包括ケアなどの充実でその環境整備もだいぶ行われたように思います。これから先、高齢者の割合が確実に増えてくると言われており、多職種が協働して支援していく地域包括ケアは益々その重要性が叫ばれております。港区医師会でも講演会や研修会などを通して多職種のネットワーク形成に尽力しております。私もその一員として微力ではありますが活動しており、地域のセーフティーネットとして在宅医療を通して一人でも多くの方の支えになっていければ幸いです。
院長 稲村 俊明
慶應義塾大学医学部卒
慶應義塾大学医学部 内科学教室入局
慶應義塾大学医学部 消化器内科助手
東京都港区医師会元理事
東京都港区介護認定審査会委員
東京都港区医師会地域包括ケア研究会委員長